『逆鱗に触れるまでの細くて長い道』《真昼間の章》《真夜中の章》
日程
2013年2月27日~3月3日
会場
STスポット
『逆鱗に触れるまでの細くて長い道』はかぎりなく近い素材を扱った二本立てです。
《真昼間の章》は、白昼堂々、痴漢を行ったとしても、見つかったとしても、咎められたとしても、まったく罪悪感を覚えない三人の痴漢と、それに翻弄される五人の、一般人かどうかはわかりませんが少なくとも痴漢よりはまだしもまともだと信じ切っている人々、を巡る物語です。
《真夜中の章》は、電車の座席のシートを切るところを女子高生に目撃されても、犯行を認めようとしない往生際のわるい愉快犯と、激怒には激怒で返し、逆ギレには逆逆ギレで対抗し、罵倒にはさらに口汚い罵倒で応酬する、始末に負えない五人の不愉快な乗客たちを巡る物語です。
ざっくりいうと。
あまりにもざっくりいってしまいました。猛省します。実は、これが「物語」と呼びうるものであるかどうかさえ、疑問が残っているのです。
毎日、電車のなかでは信じられないような苛々する事態が起こり、信じられないことにわたしたちは苛々しないために、可能なかぎりそのような事態を無視しています。わたしたちが日常的に無視している事態が、もしも「物語」のかけらだとしたら。「物語」に巻き込まれたくなくて、ぎゅっと目をつぶって、無視することに専念しているのだとしたら。
そんなのは、嫌だ。
もう一度言います。念を押します。そんなのは、嫌だ。嫌だ。嫌すぎる。
あなたたちの「物語」を粉砕するために、わたしたちに出来ていること。
「物語」を粉砕するものが「物語」しかないなんて、信じたくないから。
「物語」から逃れようとする「物語」から、逃れようと、もがく、道筋。
脚本・演出
綾門優季
出演
西村佳澄 中島風人 井堰康貴 松尾祐樹(空白バカボン) 新田佑梨 原田つむぎ むらさきしゅう 望月駿祐 コウダケンタロヲ 佐藤英美(大脳神秘) 戸塚康崇(ハルヌル) 鍋田怜那 荒木晋(ハルヌル) 佐野このみ(PAPALUWA)
スタッフ
助演出:高坂風里(miniMuM) 恩田學
舞台監督:鈴木真之介(PAPALUWA)
舞台監督補佐:加藤大貴
照明:格清雄介(お布団)
音響:櫻内憧海(お布団)
舞台写真撮影:大橋絵莉花
宣伝美術:比留間晴子
美術:辻本直樹(Nichecraft) 小野晃太朗(劇団総合藝術会議)
大道具:山崎明史(演劇活性化団体uni)
映像:工藤尚輝
制作:小川愛姫(お布団)
制作補佐:小杉香穂里





